このシリーズ、3人目はチャーリー・マンガーです。
投資家チャーリー・マンガーが残したとされる言葉です。複利の力を活かすなら、それを不用意に途中で止めてはいけない、という考え方です。
この言葉と、自分の話
これを聞いて、最初は少し耳が痛くなりました。うちの持株会には、長期間引き出さずに保有し続けると、奨励金が最大15%まで上がっていく制度があったんです。ところが、一度でも引き出すと、その優遇はリセットされて10%に戻ってしまいます。
新しいNISA制度がスタートしたタイミングで、この持株会を一度引き出して、全額S&P500へ移すという判断をしました。当時は「自社の成長よりアメリカの成長の方が確実だろう」という理屈で、自分なりに納得して決めたつもりでした。
一見すると、これは「複利を、自分の意思で中断してしまった」瞬間に見えます。実際、持株会側の15%という優遇の複利は、あの引き出しで確かに止まりました。
ただ、後から振り返ると、少し違う見方もできることに気づきました。あの引き出しは、持株会という1つの複利を止める代わりに、S&P500という、より長期で回し続けたい複利を止めないための仕組みづくりだったんです。会社の制度にお金を眠らせたままにせず、自分が本当に長く持ち続けたい資産へ乗り換える。その乗り換えのタイミングでの一時的な中断だった、と捉えると、マンガーの言葉とも矛盾しない判断だったように思えます。
複利は「一度も動かさないこと」がすべてではなく、「どの複利を、何のために止めて、何のために回し続けるか」を選ぶことでもあるのかもしれません。

出典とされる本
この言葉は、マンガーの発言や講演をまとめた『Poor Charlie’s Almanack』という書籍で紹介されているとされています。マンガー独自の思考法(マルチプル・メンタルモデル)についても触れられている一冊のようです。
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※ 本文中の引用は趣旨を要約したものです。正確な原文表現は書籍等でご確認ください。

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